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スペインの祭り完全ガイド|年間カレンダー

David Recalde ダビッド・レカルデ | | 約14分
スペインでは一年を通じて、地域ごとに個性豊かな祭りが数多く開催されています。バレンシアの火祭りファジャスから、パンプローナの牛追い祭りサン・フェルミン、世界的に有名なトマト投げ祭りラ・トマティーナまで、月別カレンダーで18の代表的な祭りをご紹介します。
目次
  1. 1. スペイン三大祭り
  2. 2. 年間カレンダー一覧
  3. 3. 1月:タンボラーダ(サン・セバスティアン)
  4. 4. 2月:カーニバル
  5. 5. 3月:ファジャス(バレンシア)
  6. 6. 3〜4月:セマナ・サンタ(聖週間)
  7. 7. 4月:フェリア・デ・アブリル(セビリア)
  8. 8. 4月:モロス・イ・クリスティアノス(アルコイ)
  9. 9. 5月:パティオ祭り(コルドバ)
  10. 10. 5月:サン・イシドロ祭(マドリード)
  11. 11. 5〜6月:聖体祭(コルプス・クリスティ)
  12. 12. 6月:サン・フアンの火祭り(アリカンテ)
  13. 13. 7月:サン・フェルミン祭(パンプローナ)
  14. 14. 7月:サンティアゴ祭(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)
  15. 15. 8月:フェリア・デ・マラガ(マラガ)
  16. 16. 8月:ラ・トマティーナ(ブニョール)
  17. 17. 9月:リオハの収穫祭(ラ・リオハ)
  18. 18. 9月:ラ・メルセ祭(バルセロナ)
  19. 19. 10月:エル・ピラール祭(サラゴサ)
  20. 20. 10月:サフラン祭り(コンスエグラ)
  21. 21. まとめ

スペインには、一年を通じて地域ごとに個性豊かな祭りが数多く存在する。宗教行事に由来するものから、火や食べ物を使った奇祭まで、その形はさまざまだ。本記事では、代表的な18の祭りを月別カレンダーの形で紹介する。旅行の時期が祭りの開催時期と重なるなら、地元の人々と一緒にその熱気を体験してみてほしい。

なお、掲載した日付はあくまで目安であり、多くの祭りは年によって日程が変動する。旅行を計画する際は、必ず開催地の公式サイトで最新の日程を確認してほしい。


スペイン三大祭り

数ある祭りの中でも、特に世界的な知名度を誇るのが次の3つだ。

  • ファジャス(バレンシア) — 巨大な張り子人形を焼き払う火祭り
  • サン・フェルミン(パンプローナ) — 牛と共に街を走る牛追い祭り
  • ラ・トマティーナ(ブニョール) — 参加者同士でトマトを投げ合う祭り

まずはこの3つから、詳しく見ていこう。


年間カレンダー一覧

時期祭り開催地
1月20日頃タンボラーダサン・セバスティアン
2月(可変)カーニバルカディス、テネリフェ 他
3月15〜19日頃ファジャス(サン・ホセ祭)バレンシア
3〜4月(可変)セマナ・サンタ(聖週間)セビリア、クエンカ、マラガ 他
4月中旬フェリア・デ・アブリルセビリア
4月下旬モロス・イ・クリスティアノスアルコイ(アリカンテ)
5月上旬〜中旬パティオ祭りコルドバ
5月11〜15日頃サン・イシドロ祭マドリード
5月末〜6月(可変)聖体祭(コルプス・クリスティ)トレド、グラナダ、シッチェス 他
6月20〜24日サン・フアンの火祭りアリカンテ
7月6〜14日サン・フェルミン祭パンプローナ
7月24〜25日サンティアゴ祭サンティアゴ・デ・コンポステーラ
8月中旬フェリア・デ・マラガマラガ
8月最終水曜日ラ・トマティーナブニョール(バレンシア)
9月21日頃リオハの収穫祭ラ・リオハ
9月24日頃ラ・メルセ祭バルセロナ
10月12日頃エル・ピラール祭サラゴサ
10月末サフラン祭りコンスエグラ(トレド)

1月:タンボラーダ(サン・セバスティアン)

毎年1月20日、バスク地方の美食都市サン・セバスティアンで開催される太鼓祭り。朝は子どもたちが太鼓を鳴らしながら市内を練り歩き、夕方には大規模なパレードが行われる。太鼓の音が街中に鳴り響く、独特の熱気に包まれた一日だ。サン・セバスティアンの街については「サン・セバスティアン」のグルメガイドもあわせてご覧いただきたい。


2月:カーニバル

四旬節(イースター前の準備期間)が始まる前に、スペイン各地で開催される仮装祭り。パレード、仮装、山車などが繰り広げられ、開催時期は年によって変動する。中でも特に有名なのがカディステネリフェのカーニバルで、いずれも大規模な仮装パレードで知られている。


3月:ファジャス(バレンシア)

バレンシアで毎年3月15〜19日頃に開催される、スペイン三大祭りのひとつ。地元住民たちが1年をかけて制作する「ファジャ」と呼ばれる風刺色豊かな巨大な張り子人形が街中に設置され、花火大会や聖母マリアへの献花パレードとともに祭りが進行する。最終日の夜、すべてのファジャが焼き払われる「クレマ」でクライマックスを迎える。バレンシアの食文化については「パエリア完全ガイド」バレンシアのグルメガイドもあわせてご覧いただきたい。


3〜4月:セマナ・サンタ(聖週間)

イースター(復活祭)前の1週間、スペイン全土で行われる最も重要な宗教行事。特に聖木曜日と聖金曜日には、キリストや聖母マリアの像を担いだ荘厳な行列(プロセシオン)が街を練り歩く。中でもセビリアクエンカ、マラガでの開催が特に有名だ。この時期は伝統菓子「トリーハ(スペイン風フレンチトースト)」が食べられる時期としても知られており、詳しくは「スペイン料理メニュー単語帳」で紹介している。


4月:フェリア・デ・アブリル(セビリア)

セビリアで毎年4月中旬に開催される春祭り。伝統衣装をまとった人々が馬や馬車とともに練り歩き、会場に設営された数多くの「カセタ(仮設テント)」では、食事や飲み物を楽しみながら歌や踊りに興じる。フラメンコの本場ならではの華やかな雰囲気が街を包み込む。セビリアのグルメについては「セビリア」のグルメガイドもあわせてご覧いただきたい。


4月:モロス・イ・クリスティアノス(アルコイ)

アリカンテ県のアルコイで16世紀から続く伝統祭り。イスラム教徒(ムーア人)とキリスト教徒の戦いを再現する歴史絵巻で、参加者はそれぞれの陣営に分かれ、当時の衣装をまとって市街地で「戦闘」を再現する。アリカンテの食文化とあわせて楽しみたい。


5月:パティオ祭り(コルドバ)

コルドバで毎年5月上旬から中旬にかけて開催される、花と緑で彩られたパティオ(中庭)を巡る祭り。市内の家々が色とりどりの花で装飾されたパティオを一般公開し、フラメンコにまつわる催しも行われる。コルドバの街歩きには「コルドバ」のグルメガイドが役立つ。


5月:サン・イシドロ祭(マドリード)

マドリードの守護聖人サン・イシドロを祝う祭りで、命日である5月15日を中心に開催される。伝統衣装での参拝や踊りが行われ、名物菓子「ロスキージャ」が振る舞われる。マドリードのグルメガイドもあわせてご覧いただきたい。


5〜6月:聖体祭(コルプス・クリスティ)

復活祭から9週目の木曜日に祝われるキリスト教の行事。街路が装飾され、宗教的な行列が繰り広げられる。特にトレドグラナダ、カタルーニャの街シッチェスでの開催が知られている。


6月:サン・フアンの火祭り(アリカンテ)

夏の訪れを祝う火祭りで、6月20日から24日にかけて開催される。市内各所に設置された木製の巨大なモニュメントが、6月24日の夜に一斉に焼き払われる。花火とともに、夏の始まりを告げる炎が街を彩る。


7月:サン・フェルミン祭(パンプローナ)

パンプローナで毎年7月6日から14日にかけて開催される、400年以上の歴史を持つスペイン三大祭りのひとつ。牛と一緒に街を走る「エンシエロ(牛追い)」が最大の見どころで、闘牛やさまざまな催しも行われる。旅行計画のヒントは「1週間スペイン周遊モデルコース」「格安スペイン旅行の予算ガイド」でも触れている。


7月:サンティアゴ祭(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)

スペインの守護聖人である聖ヤコブ(サンティアゴ)を祝う、ガリシア地方の祭り。7月24日の夜には大規模な花火が打ち上げられ、大聖堂がライトアップされる光と音のショーが披露される。サンティアゴ・デ・コンポステーラの食文化もあわせてチェックしてみてほしい。


8月:フェリア・デ・マラガ(マラガ)

マラガがイスラム勢力の支配から解放された日を祝う夏の祭りで、8月中旬に開催される。音楽、フラメンコ、闘牛イベントなどで街全体が賑わう。マラガのグルメガイドもあわせてご覧いただきたい。


8月:ラ・トマティーナ(ブニョール)

バレンシア州ブニョールで、毎年8月最終水曜日に開催される世界的に有名なトマト投げ祭り。トマトを満載したトラックが登場し、世界各国から集まった参加者同士がトマトを投げ合う、類を見ない奇祭だ。近年は安全確保のため参加人数が制限されており、参加を希望する場合は事前にチケットの確認が必要になる。


9月:リオハの収穫祭(ラ・リオハ)

ブドウの収穫期にあたる9月21日頃、ワインの名産地ラ・リオハで開催される収穫祭。伝統衣装をまとった人々のパレードに加え、闘牛や郷土料理のイベント、フォルクローレの踊りが披露される。リオハワインについては「スペインワイン完全ガイド」で詳しく解説している。


9月:ラ・メルセ祭(バルセロナ)

バルセロナの守護聖人メルセの祝日にあたる9月24日前後に開催される、バルセロナ最大の祭り。サン・ジャウマ広場では、人が積み重なってタワーを作る伝統芸能「カステイェス(人間の塔)」や、巨大な人形「ジガンツ」のパレードが披露される。バルセロナの食文化もあわせてご覧いただきたい。


10月:エル・ピラール祭(サラゴサ)

スペインの守護聖人ピラールの聖母を祝う、サラゴサの祭り。10月12日には花の献花や十字架の行列といった宗教行事に加え、アラゴン地方の伝統舞踊「ホタ」のコンクールが開催される。サラゴサの食文化もあわせてご覧いただきたい。


10月:サフラン祭り(コンスエグラ)

トレド県コンスエグラで、10月末に開催される地域特産品サフランをテーマにした祭り。サフランの摘み取りコンテストや伝統的な実演が行われ、風車が並ぶ町並みとともにラ・マンチャの秋を感じられる。


まとめ

スペインの祭りは、宗教行事・地域の伝統・大衆的な祝祭という3つの側面が組み合わさった、独自の文化体験だ。ファジャス、サン・フェルミン、ラ・トマティーナといった世界的に有名な祭りはもちろん、地方に根付いた小さな祭りも、その土地ならではの魅力にあふれている。旅行の計画を立てる際は、ぜひ現地の祭りの時期も視野に入れてみてほしい。ただし日付は年によって変動するため、訪問前には必ず最新の公式情報を確認することを忘れずに。

出典

  • 「Fiesta」特集ページ(提供資料のスキャン、掲載ページ38〜39。日付は年により変動するため、本文では月・おおよその時期のみを記載し、資料内の2023・2024年の具体日付は反映していません)

よくある質問

スペインの祭りはいつ開催されますか?
一年を通じて各地で開催されますが、特に春(3〜5月)と夏(7〜8月)に大きな祭りが集中しています。多くの祭りは正確な日付が年によって変動するため、旅行を計画する際は必ず開催地の最新情報を確認してください。
スペイン三大祭りと呼ばれるものは何ですか?
特に有名なのは、バレンシアの火祭り「ファジャス」、パンプローナの牛追い祭り「サン・フェルミン」、ブニョールのトマト投げ祭り「ラ・トマティーナ」の3つです。いずれも世界的に知られ、多くの観光客が訪れます。
セマナ・サンタとは何ですか?
イースター(復活祭)前の1週間に行われる、スペイン全土で最も重要な宗教行事です。キリストや聖母マリアの像を担いだ荘厳な行列(プロセシオン)が街を練り歩き、特にセビリア・クエンカ・マラガでの開催が有名です。
ラ・トマティーナには誰でも参加できますか?
ブニョールで開催される世界的なトマト投げ祭りで、世界各国から1万人以上が参加するとされています。近年は人数制限のためチケット制が導入されているため、参加を希望する場合は事前に公式情報を確認する必要があります。
祭りの正確な日付はどこで確認できますか?
本記事に記載した日付はおおよその目安です。多くの祭りは移動祝日(セマナ・サンタやカーニバルなど)に連動していたり、毎年細かく変動したりするため、旅行を計画する際は各自治体や観光局の公式サイトで最新の日程を確認することを強くおすすめします。

免責事項 本記事は執筆時点で入手できる最善の情報をもとに 作成しています。ただし、料金・営業時間・入場条件・ 法規制などは予告なく変更される場合があります。 重要な判断をされる際は、必ず公式サイトや 関係機関で最新情報をご確認ください。 スペイン倶楽部は記事内容の正確性を保証するものではなく、 本記事の情報を参考にした結果について いかなる法的責任も負いません。

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