目次
「I need Spain 在スペイン日本人」第2弾:セビリア
スペイン倶楽部のYouTubeシリーズ「I need Spain 在スペイン日本人」第2弾。カナダ、オーストリア(ウィーン)、ドイツと15年以上の海外生活を経て、セビリアに移住した会計士のチズヨさんに、街選びの理由や現地での暮らし、コロナ禍の実体験について伺いました。
インタビューはスペイン語で行われています。
YouTubeチャンネルを登録しよう!
「I need Spain 在スペイン日本人」など、スペイン倶楽部の動画コンテンツを公式チャンネルでもっと見られます。
プロフィール:ドイツ15年からセビリアへ
埼玉県出身のチズヨさんは、日本の大学でスペイン語の基礎文法を学んだのち、カナダ、オーストリア(ウィーン)を経てドイツへ。ドイツでは大学院で修士号を取得し、15年間にわたり生活してきました。スペイン語を実際に話す力は、ドイツでスペイン語話者と交流する中で身につけたといいます。
職業は会計士。現在はセビリアの自宅からドイツの会社の仕事を完全リモートで行っています。この働き方により、スペイン現地での就職の難しさを回避できたと語っています。
なぜセビリアだったのか
セビリア移住の決め手は、セビリア出身でツアーガイドを職業とするパートナーの存在と、以前から抱いていた「スペインに住む」という夢でした。
都市の比較について、バルセロナは国際的な雰囲気を評価しつつも「大きすぎて観光地化しすぎている」と感じ、自分の好みには合わないと語っています。一方、グラナダやコルドバなど、アンダルシア地方の多様性には強い愛着を示しており、セビリアの中では特にスペイン広場(プラザ・デ・エスパーニャ)を必見スポットとして挙げています。
気候の注意点:夏の酷暑と、見落とされがちな冬の室内の寒さ
チズヨさんは、外国人が誤解しがちなセビリアの気候について率直に語っています。夏は「街が焼けるような」厳しい暑さが長く続くとのこと。一方、あまり知られていないのが冬の寒さで、特に「住居の室内」が冷え込む点を指摘し、毛布などを使った心構えと対策を勧めています。
文化的な違い——日本・ドイツとの比較から
| 観点 | チズヨさんの観察 |
|---|---|
| 街の衛生 | プラスチックや紙などのゴミを路上に捨てる人が多いことを残念に思っている |
| 集団規律 | 公共の秩序に関する規律が、日本ほど徹底されていないと感じる |
| 社交性 | コロナ禍のような状況下でも、旅行や飲食のために人と集まろうとする強い傾向がある |
| ステレオタイプ | 「セビリア人=陽気でフラメンコ好き」というステレオタイプを否定。パートナーは、フラメンコや絶え間ないお祭り気分とは無縁の、非常に落ち着いた性格だという |
フラメンコ現象——日本人とセビリアの意外な接点
チズヨさんは、日本におけるスペインのイメージが「フラメンコとパエリア」にほぼ集約されがちである点に触れつつ、実際にセビリアでフラメンコを学ぶ日本人女性が数多く存在することを指摘しています。この現象は、日本国内でも現地セビリアのコミュニティ内でも、興味の対象になっているといいます。フラメンコの歴史や鑑賞マナーについては「フラメンコ完全ガイド」で詳しく解説しています。
コロナ禍のセビリア
チズヨさんの移住生活は、新型コロナウイルスの感染拡大と重なりました。家族との昼食中に、突然の外出禁止令の発表を知らされた瞬間を振り返っています。
穏やかな性格とリモートワークという環境もあり、日々の生活リズムそのものへの影響は比較的小さかったとのことですが、感染者数・死亡者数のニュースには深い悲しみを感じたと語っています。また、観光業への依存度が高いセビリアの経済が、外国人観光客の回復なしには大きな打撃を受け続けるのではないかという懸念も示しています。
これからスペインを目指す人へのアドバイス
チズヨさんが強調するのは、「日本と比較しすぎないこと」の重要性です。常に日本と比べてしまうと、ネガティブな違いに直面するたびにフラストレーションが募ってしまうといいます。現地の現実をそのまま受け入れる姿勢が、不満を溜めずに暮らすコツだと語っています。
また、スペイン語を学ぶ留学先として、マドリードやバルセロナといった定番都市だけでなく、人柄の温かさを理由にセビリアという選択肢も検討してほしいと、日本人学生に向けてメッセージを送っています。
現在の活動:YouTube「Blogガンモ」
チズヨさんは現在、YouTubeチャンネル「Blogガンモ」を運営しています。日本の映像を紹介するコンテンツに加え、詳しいセビリア観光情報の動画が少ない現状を踏まえたセビリアの観光プロモーション、そして現地での日常生活の記録を通じて、これからアンダルシアでの生活を考える日本人をサポートすることを目指しているといいます。
まとめ
ドイツでの15年間を経てセビリアにたどり着いたチズヨさんの経験は、リモートワークという働き方が海外移住の選択肢を大きく広げること、そして「比較しすぎず、現地をありのまま受け入れる」姿勢が異文化での暮らしを豊かにすることを教えてくれます。
次のステップへ
出典
よくある質問
チズヨさんはなぜセビリアに移住しましたか? ▾
セビリアでどのような仕事をしていますか? ▾
セビリアの気候で注意すべき点は何ですか? ▾
スペインと日本の文化的な違いとして何を挙げていますか? ▾
コロナ禍のセビリアでの生活はどのようなものでしたか? ▾
チズヨさんは現在どのような発信活動をしていますか? ▾
免責事項 本記事は執筆時点で入手できる最善の情報をもとに 作成しています。ただし、料金・営業時間・入場条件・ 法規制などは予告なく変更される場合があります。 重要な判断をされる際は、必ず公式サイトや 関係機関で最新情報をご確認ください。 スペイン倶楽部は記事内容の正確性を保証するものではなく、 本記事の情報を参考にした結果について いかなる法的責任も負いません。
こちらの記事もおすすめ
同じテーマのおすすめ記事です。
バルセロナ在住日本人インタビュー【I need Spain】
観光業界出身のミチコさんへのインタビュー。マドリードやレオンではなくバルセロナを選んだ理由、ボリビア民族舞踊を通じた交流、コロナ禍の現地生活まで、実体験をもとに紹介します。
2026年9月4日
カディス在住日本人インタビュー【I need Spain】
DAZN JapanからカディスCFの広報担当を経て、欧州サッカー界でグローバル広報を務める金子ゆうさんへのインタビュー。語学習得のコツ、サッカー業界への就職戦略、アンダルシアの暮らしまで紹介します。
2026年9月11日
日本酒伝道師マユ【I need Spain】
「Sake con Mayu」として知られる日本酒専門家、笹山真悠子さんへのインタビュー。スペイン語圏における日本酒教育の空白、生ハムやチーズとの意外な相性、書籍出版、蔵元ツアーの取り組みまで紹介します。
2026年9月10日
この記事は役に立ちましたか?
ブックマークに追加すると、次回もすぐに見つけられます。LINEでも最新記事をお届けしています。
LINEで最新情報をゲット!
公式LINEを友達追加すると、イベント情報・お役立ちコンテンツをいち早くお届けします。