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セルバンテス文化センター東京との共催ウェビナー
2020年10月10日、Club Español en Japón スペイン倶楽部は、スペイン政府の公的文化機関であるセルバンテス文化センター東京(Instituto Cervantes Tokio)と共催し、日本語オンラインウェビナー「スペインでの私の経験」を開催しました。新型コロナウイルスの影響で海外渡航が制限される中、スペインでの生活や語学留学に関心を持つ日本の若者に向けて、実際にスペインで学び、暮らした日本人自身の言葉で、現地でのリアルな体験と学びを届けることを目的とした企画です。
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登壇者紹介:4人のバックグラウンドと動機
本ウェビナーには、気象・学術研究からキャリアチェンジまで、それぞれ異なる背景を持つ4名が登壇しました。
水谷花那子氏(Instagram: @kanappe_m)
気象分野を専門とする水谷氏は、英語話者が既に多い日本において、スペイン語が将来のキャリアにおける独自の付加価値になると考え学習を開始。気象・防災に関する専門用語は、必要に迫られて自ら調べ、SNSで的確に情報発信する中で習得していったといいます。
岸田早織氏(YouTube・Instagram: @LaEsponesa)
フラメンコやセビジャーナスといった芸術、近現代史への関心をきっかけにスペイン語を学び始めた岸田氏。スペイン語の魅力として、日本語に近い母音体系による発音のしやすさ、21の国と地域で公用語とされ話者数5億人を超える国際性、イタリア語・ポルトガル語・フランス語との近さによる多言語習得への広がり、そして「褒め上手」とされるスペイン語話者の国民性が学習者の自信につながる点などを挙げています。
中谷歩美氏(Facebook: Ayumi Nakatani)
社会人としてのキャリアを積んだのち、30代を機にスペイン語という新たな挑戦に踏み出した中谷氏。新型コロナウイルスによる「アラーマ事態宣言」下、約100日間に及ぶ厳格な外出制限を現地で経験。制限下だからこそニュースを通じてスペインの政治・経済に触れ、専門的な語彙や社会構造への理解を深めたといいます。
土肥野秀尚氏(Instagram: @historialaritxarra)
バスク地方の歴史と文化を専門とする土肥野氏は、カスティーリャ語(一般的なスペイン語)とはまったく系統の異なる言語であるバスク語(エウスカラ)の学習を通じて、地域アイデンティティの重要性を語りました。スペイン語C2レベルを取得してもなお、大学での学術的な議論に参加することは容易ではないという、上級学習者ならではの率直な課題も共有しています。
スペイン語を学ぶ理由——登壇者が語る7つのメリット
岸田早織氏の整理をもとに、ウェビナーで語られたスペイン語学習の主な利点をまとめます。
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 発音 | 母音が5つで日本語とほぼ同じ。文字通り読めば通じる直接的な発音のしやすさ |
| 国際性 | 21の国と地域で公用語、世界の話者数5億人以上 |
| 多言語への広がり | イタリア語・ポルトガル語・フランス語との類似性 |
| 文化的多様性 | スペインから中南米まで、幅広い文化圏に触れられる |
| 国民性 | 前向きで褒め上手な話者の気質が、学習者の自信につながる |
| 競争環境 | 日本国内では英語に比べて話者・専門家が少ない |
| 実用上の必要性 | スペイン語圏の多くの地域では英語が通じにくく、現地語の習得が生活に直結する |
現地での効果的な学習法・生活術
日本の学校教育に多い文法中心の学習だけでは、実践的な会話力の習得には不十分だという指摘のもと、登壇者たちが共有した具体的な工夫を紹介します。
- ルームシェア:水谷氏は、日本人同士で固まらずスペイン人とルームシェアすることを推奨。日常的にスペイン語を使わざるを得ない環境に身を置き、生活面でも助け合える関係を築けるといいます。
- 語学以外の活動への参加:現地のダンス教室(フラメンコ・セビジャーナス等)や書道教室など、「語学学習者」という枠を超えたコミュニティに参加することで、現地の人々と自然な形で交流できます。
- イントラカンビオ(言語交換):マドリードやバルセロナなど、日本文化に関心を持つ現地の人々との言語交換グループやプラットフォームを活用することで、社会的なネットワークを広げられます。
- 「歩く・見る・聞く・話す」の実践:土肥野氏は、地元の書店や民俗博物館を訪ね、通りや店の名前の由来といった歴史的背景に触れ続けることの大切さを語っています。
バスク地方という視点——地域の個性を理解する
土肥野秀尚氏は、スペインという国を画一的に捉えるのではなく、バスク地方のような地域固有の文化を理解することの重要性を強調しました。
- 言語の独自性:バスク語(エウスカラ)はラテン系言語とは系統が異なり、カスティーリャ語とは別に習得が必要な言語です。
- 「チキテオ」文化:グループ(クアドリージャ)で複数のバルを巡り、少量ずつ料理と飲み物を楽しむ習慣。地域経済を支えると同時に、一日で多くの人と出会える文化的な仕組みでもあります。
- 祭りと民俗を通じた統合:地域の祭り(フィエスタ)への参加や伝統的な歌の習得は、外国人がコミュニティに受け入れられる助けになるといいます。
コロナ禍という試練——アラーマ事態宣言下の実体験
中谷歩美氏は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うスペインの「アラーマ事態宣言」下での生活を振り返りました。約100日間に及ぶ厳格な外出制限という困難な状況の中、現地のニュースを通じてスペインの政治・経済・社会構造への理解を深めたことは、語学面でも大きな学びになったと語っています。
これからスペインを目指す人へのアドバイス
質疑応答セッションから、実践的なアドバイスをまとめました。
- 社会人経験を積んでから挑戦する:スペインでの就労を目指す場合、日本での1〜2年の職務経験があると、専門性が評価されやすくなります。
- 巻き舌の「r」の練習法:「tro」のような音を含む単語を素早く発音する練習を重ね、舌をリラックスさせて息の流れで自然に振動させるのがコツです。
- 始めるタイミングは「やりたいと思った時」:年齢や職業を理由に諦める必要はなく、本気で飛び込む意志があれば道は開けるというのが、登壇者全員に共通するメッセージでした。
まとめ
セルバンテス文化センター東京との共催で実現した本ウェビナーは、教科書だけでは得られない、スペインで実際に学び、暮らした日本人自身の生きた言葉を届ける貴重な機会となりました。スペイン語学習や現地生活を考えている方は、ぜひ動画本編もあわせてご覧ください。
出典
よくある質問
このウェビナーは誰が主催しましたか? ▾
なぜ日本人にとってスペイン語は学びやすいと言われるのですか? ▾
スペインでの語学学習を効果的に進めるコツは何ですか? ▾
コロナ禍でスペインに滞在していた経験について語られていますか? ▾
この動画はどこで視聴できますか? ▾
免責事項 本記事は執筆時点で入手できる最善の情報をもとに 作成しています。ただし、料金・営業時間・入場条件・ 法規制などは予告なく変更される場合があります。 重要な判断をされる際は、必ず公式サイトや 関係機関で最新情報をご確認ください。 スペイン倶楽部は記事内容の正確性を保証するものではなく、 本記事の情報を参考にした結果について いかなる法的責任も負いません。
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