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ビジャレアルCF完全ガイド|「黄色い潜水艦」小さな街の挑戦
ビジャレアルCFは、人口わずか5万人あまりのスペイン東部の街バジャレアルを本拠地とする、欧州タイトル獲得クラブとしては異例に小さな規模のクラブです。「黄色い潜水艦」の愛称で親しまれ、限られた資源の中で欧州の強豪と渡り合ってきました。日本の久保建英が在籍した経験を持つクラブでもあります。
久保建英個人のキャリアについては「久保建英完全ガイド」、ラ・リーガ全体の解説は「ラ・リーガ完全ガイド」もあわせてご覧ください。
人口5万人の街から生まれたクラブ
ビジャレアルCFの起源は1923年3月10日、地元の薬剤師ホセ・カルドゥッチ・アルメラらが中心となって設立した「クラブ・デポルティボ・ビジャレアル」にさかのぼります。この最初のクラブは第二次スペイン内戦後の困難な時期を経て一度消滅し、その後継組織が幾度かの改称を経て、1954年に現在の「ビジャレアルCF」となりました。
本拠地バジャレアルは、カステリョン県に位置する人口約5万3千人の街です。これは、欧州の主要タイトルを獲得したクラブの本拠地としては最も人口の少ない都市の一つとされています。チームカラーの黄色にちなみ、「エル・スブマリノ・アマリージョ(黄色い潜水艦)」の愛称で親しまれています。
ロッチ家の投資:2部クラブから欧州の舞台へ
現在の躍進を支えたのが、スペインの大手スーパーマーケットチェーン「メルカドナ」を創業した実業家一族、ロッチ家です。1997-98シーズン、当時2部リーグに所属していたクラブの株式の過半数を、フェルナンド・ロッチ会長が取得。以降、地元セラミック産業(会長は建材会社パメサの会長も兼務)の資金力を背景に、着実な補強と育成投資を進め、クラブを1部リーグ、そして欧州カップ戦の舞台へと押し上げていきました。
ペレグリーニ時代:チャンピオンズリーグ準決勝と歴代最高順位
2000年代半ば、マヌエル・ペレグリーニ監督のもとでクラブは黄金期を迎えます。2005-06シーズン、クラブ史上初出場となったUEFAチャンピオンズリーグで、なんと準決勝まで勝ち進みました。決勝進出をかけたアーセナルとの一戦では、GKイェンス・レーマンが終了間際にファン・ロマン・リケルメのPKを止め、そのままアーセナルが決勝進出——惜しくも一歩及びませんでした。
翌2007-08シーズンにはリーグ2位(レアル・マドリードに次ぐ準優勝)というクラブ史上最高順位を記録。77勝ち点、24勝、アウェイ12勝という、いずれも当時のクラブ記録となる成績を残しています。この時代を彩ったのが、フアン・ロマン・リケルメ(2003年加入、145試合45得点)やディエゴ・フォルランといった選手たちでした。
2020-21シーズン:クラブ史上初タイトル、ヨーロッパリーグ制覇
ビジャレアルCFにとって最大の栄光は、2020-21シーズンのUEFAヨーロッパリーグ制覇です。ウナイ・エメリ監督のもと、2021年5月26日、ポーランド・グダニスクで行われた決勝でマンチェスター・ユナイテッドと対戦。延長戦を含む120分を1-1(ジェラール・モレノが得点)で終え、PK戦11-10という異例の激闘の末に勝利しました(ユナイテッドのGKダビド・デ・ヘアが22人目のキッカーで失敗)。これがクラブ創設以来、初めての主要タイトルとなりました。
エメリ監督にとっても、セビージャFC時代の3回(2014・2015・2016年)に続く自身4回目のヨーロッパリーグ制覇——大会史上最多優勝監督としての記録を伸ばす結果となりました。
翌2021-22シーズンには、UEFAチャンピオンズリーグでユベントス、バイエルン・ミュンヘンを次々と撃破し、2005-06シーズン以来となる準決勝進出(リヴァプールに敗退)を果たしています。
久保建英とビジャレアル
久保建英は2020年8月8日から2021年1月8日まで、レアル・マドリードからのレンタルでビジャレアルCFに在籍しました。リーグ戦13試合、コパ・デル・レイ1試合、欧州カップ戦5試合の計19試合ほどに出場し、ヨーロッパリーグでは得点とアシストも記録しています。
出場機会を求めて同シーズン途中にヘタフェへ移籍しましたが、皮肉なことに、ビジャレアルはそのシーズンにクラブ史上初のヨーロッパリーグ制覇を成し遂げました。在籍期間中にチームの一員として貢献した久保も、この歴史的な初タイトル獲得メンバーとして記録されています。久保建英のキャリア全体は「久保建英完全ガイド」で詳しく解説しています。
歴代の名選手
前述のリケルメ、フォルランに加え、アシスト記録57というサンティ・カソルラ、そしてクラブ史上最多得点者(127得点、ジュゼッペ・ロッシの旧記録82得点を更新)となったジェラール・モレノが、クラブの歴史を彩る代表的な選手です。
2026-27シーズンの現状
会長は引き続きフェルナンド・ロッチが務め、監督には2026年、ラーヨ・バジェカーノを率いてUEFAカンファレンスリーグ決勝に導いたイニゴ・ペレスが就任し、2029年6月までの契約を結んでいます。
まとめ
人口5万人あまりの小さな街から、ロッチ家の投資によって欧州の舞台へと躍進したビジャレアルCF。ペレグリーニ時代のチャンピオンズリーグ準決勝、エメリ監督下でのヨーロッパリーグ制覇——限られた規模のクラブが積み重ねてきた挑戦の歴史には、久保建英が在籍した1シーズンも刻まれています。
出典
よくある質問
ビジャレアルCFの本拠地はどんな街ですか? ▾
ビジャレアルCFはなぜ「黄色い潜水艦」と呼ばれるのですか? ▾
ビジャレアルCFはリーグ優勝の経験がありますか? ▾
ビジャレアルCFの最大の栄光は何ですか? ▾
久保建英はビジャレアルCFに在籍したことがありますか? ▾
ビジャレアルCFの投資を支えているのは誰ですか? ▾
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