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レアル・ソシエダ完全ガイド|バスクの名門と久保建英の挑戦
レアル・ソシエダは、バスク州の港湾都市サンセバスティアン(バスク語でドノスティア)を本拠地とする名門クラブです。1980年代のリーグ連覇、独自のバスク・カンテラ主義、そして現在は日本代表MFの久保建英が所属するクラブとして、日本のファンにも身近な存在になっています。
久保建英個人の経歴については「久保建英完全ガイド」、ラ・リーガ全体の解説は「ラ・リーガ完全ガイド」をあわせてご覧ください。
創設:1909年、サンセバスティアンのクラブ
レアル・ソシエダの起源は、1903年に結成された「サン・セバスティアン・レクリエーション・クラブ」にまでさかのぼります。内部の路線対立を経て1907年末に「サン・セバスティアン・フットボール・クラブ」が誕生し、1909年9月7日、アドルフォ・サエンス=アロンソを初代会長として正式に「Sociedad de Foot-ball」として法人化されました。翌1910年2月10日、国王アルフォンソ13世から「レアル(王立)」の称号を授与され、現在の「レアル・ソシエダ・デ・フットボル」という名称になりました。
黄金時代:1980-81・1981-82 リーグ連覇
クラブ史上最大の栄光は、1980年代初頭に訪れました。1980-81シーズン、最終節を待たずに引き分け1つでリーグ優勝を決め、悲願の初タイトルを手にします。翌1981-82シーズンも優勝争いを最終節までもつれ込ませた末に連覇を達成——これが、今のところクラブ史上唯一のリーグ制覇であり、後にも先にもない黄金の2年間となりました。
悲願の準優勝、そして初のチャンピオンズリーグ(2002-03〜2003-04)
2002-03シーズン、若きシャビ・アロンソを中心とした世代が躍動し、ロナウド・ジダン・フィーゴらを擁するガラクティコス期のレアル・マドリードを相手に、わずか勝ち点2差まで追い詰めるリーグ準優勝を記録しました。ニハト・カフヴェジやダルコ・コバチェヴィッチら攻撃陣も好調で、両者合わせて40得点以上を記録するシーズンとなりました。
この結果、レアル・ソシエダはクラブ史上初めてUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得します。翌2003-04シーズンの本大会では、ガラタサライ相手にシャビ・アロンソが決勝点を挙げるなどグループステージを突破しましたが、ベスト16でオリンピック・リヨンに敗れました(ホーム0-1、アウェイ0-1)。
バスクのカンテラ主義とアントワーヌ・グリーズマンの原点
レアル・ソシエダは長年、アスレティック・ビルバオと並び、バスク出身または関連の深い選手のみを起用するカンテラ主義を貫いてきたクラブとして知られています。
その象徴的な例外的成功例が、フランス人のアントワーヌ・グリーズマンです。フランスの大会でスカウトの目に留まり、わずか14歳だった2005年にレアル・ソシエダの下部組織に加入。2009年、18歳で1部リーグデビューを果たし、同シーズンにクラブの2部優勝にも貢献しました。その後アトレティコ・マドリード、FCバルセロナへと羽ばたき、世界的なスターへと成長していきます。
現在のクラブを象徴する選手は、2011年にSDエイバルから加入し、現在は主将を務めるミケル・オヤルサバルです。スペイン代表の主力としても活躍し、2024年UEFA欧州選手権決勝の決勝点を記録しています。
4度目のコパ・デル・レイ:2019-20と2025-26
コパ・デル・レイでは、2019-20シーズンにアスレティック・ビルバオを1-0(オヤルサバルの決勝点)で下し、34年ぶり3度目の優勝を果たしました。
さらに2025-26シーズン、セビージャのラ・カルトゥハで行われた決勝でアトレティコ・マドリードと対戦。2-2で延長戦にもつれ込んだ末、PK戦4-3の激闘を制し、クラブ史上4度目のコパ・デル・レイ制覇を達成しました。GKウナイ・マレロがPK戦で2本を止める活躍を見せています。
久保建英とレアル・ソシエダ
久保建英は、2022年7月19日、レアル・マドリードから約650万ユーロの移籍金で完全移籍し、クラブ史上初の日本人選手となりました。それ以前は、FCバルセロナの下部組織「ラ・マシア」出身ながらFIFAの未成年選手獲得規定違反によりクラブを離れ、日本のFC東京を経てレアル・マドリードに加入したものの、労働許可の関係で欧州連合外選手の出場枠の都合上、マジョルカ・ビジャレアル・ヘタフェと3クラブへのレンタルを経験した末の完全移籍という経歴でした。
移籍1年目の2022-23シーズンには公式戦9ゴールを記録し、アスレティック・ビルバオとのバスク・ダービーで決めたゴールはクラブの「シーズンのゴール」にも選出されました。2024年2月には2029年6月までの契約延長も発表され、長期的な主力として位置づけられています。2025-26シーズンのコパ・デル・レイ優勝メンバーにも名を連ねました。
久保建英個人のキャリア全体(ラ・マシア時代、レアル・マドリード時代、レンタル遍歴)については、「久保建英完全ガイド」で詳しく解説しています。
2026-27シーズンの現状
2025-26シーズン終盤から2026-27シーズン開幕にかけて、レアル・ソシエダの監督交代が続きました。長年指揮を執ったイマノル・アルグアシルが2024-25シーズン限りで退任すると、下部組織出身のセルヒオ・フランシスコが後任に就任しましたが、開幕から低調な成績が続き2025年12月に解任。育成部門のジョン・アンソテギが暫定的に指揮を執った後、2025年12月20日、アメリカ人のペレグリーノ・マタラッツォ(元VfBシュツットガルト監督)が新監督に就任しました。
会長には2008年就任のホキン・アペリバイが引き続き在任しており、2026年時点でクラブ史上最長在任の会長となっています。
まとめ
レアル・ソシエダは、1980年代の栄光、独自のバスク・カンテラ主義、そして2025-26シーズンの4度目のコパ・デル・レイ制覇まで、バスクの誇りを体現し続けてきたクラブです。そして今、久保建英というクラブ史上初の日本人選手を主力として迎え、日本のファンにとっても特別な存在になっています。
出典
よくある質問
レアル・ソシエダはいつ、どこで創設されましたか? ▾
レアル・ソシエダのリーグ優勝は何回ですか? ▾
2002-03シーズンの躍進とはどんなものでしたか? ▾
レアル・ソシエダのコパ・デル・レイ優勝は何回ですか? ▾
久保建英はいつレアル・ソシエダに加入しましたか? ▾
アントワーヌ・グリーズマンとレアル・ソシエダの関係は? ▾
レアル・ソシエダの本拠地はどこですか? ▾
免責事項 本記事は執筆時点で入手できる最善の情報をもとに 作成しています。ただし、料金・営業時間・入場条件・ 法規制などは予告なく変更される場合があります。 重要な判断をされる際は、必ず公式サイトや 関係機関で最新情報をご確認ください。 スペイン倶楽部は記事内容の正確性を保証するものではなく、 本記事の情報を参考にした結果について いかなる法的責任も負いません。
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